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ワシントン・オペラの"La Boheme" [La Boheme]

ワシントン・オペラで上演された『ラ・ボエーム』、
こちらから今の所、オンデマンドで聴けます。

boheme_wno_300.jpg

  • Adrana Damato ............ Mimi
  • Vittoiro Grigolo .......... Rodolfo
  • Nicole Cabell ........... Musetta
  • Hyung Yun ............... Marcello
  • Paolo Pecchioli ........ Colline
  • Trevor Scheunemann ... Schaunard
  • Jeffrey Tarr ............. Benoit
  • Michael Nansel ......... Alcindoro
  • Washington National Opera Orchestra & Chorus
  • Emmanuel Villaume, conductor

  • 全幕録音ファイル

    そして・・・グリゴーロ君にハマったきっかけのアリア↓

"Che Gelida Manina"は、15年以上も前にパヴァロッティがリサイタル・アルバムで歌っているものをウォークマンに入れて良く聴いていました。特にイタリアへ行く時には必ず、飛行機の窓の外の眼下に近づくイタリアの風景を眺めながら、この曲を聴いていたものです。パヴァロッティの良く伸びる、明るく輝きのある高音はイタリアの声そのものでした。パヴァロッティ以後、別のテノール達が歌うのを聴いても、今ひとつ・・・でした(一度、フィレンツェまでミラー演出の『ラ・ボエーム』を観に行った事も有りましたが、その時には主人公二人が目当てと言うよりもマルチェッロがお目当て。『ラ・ボエーム』は悲劇なんだけれど、プッチーニの美しいメロディ満載で、詩情に溢れた好きなオペラだから、それなりに楽しみました。でも、これで、主人公二人にももっと興味が持てたら、もっと感動出来た事でしょう)。

ところが、グリゴーロ君が歌うこのアリアを最初に聴いら、いっぺんで気に入ってしまいました。どこかに御師匠さまの声と同じイタリア風の輝きがあると感じたのです。それに、全幕オペラとして鑑賞する事を考えたら、御師匠さまの面影のある歌声に合わせて、若い詩人役にぴったりな外見と、舞台での存在感も見逃せません。 今迄、プッチーニを好きなオペラ作曲家に入れていなかったのは、現役テノールで納得いくロドルフォはいないと思っていたからだったので、いつか絶対、グリゴーロ君のロドルフォは実演を観たいと思っています。

そんな訳で、今回のワシントンオペラ公演の録音放送は大歓迎でした。荒削りながら、若々しい4人組。実際の舞台を観られたら、更に楽しめた事でしょう。どうやら、この間の『ルチア』並にグリゴーロ君仕様の若々しい演出だったそうです。

来年ウィーンで歌うらしいと言う噂を聞いていますが、それが本当なら絶対観に行くつもりです。


Che gelida manina!

Che gelida manina, se la lasci riscaldar.
Cercar che giova?
Al buio non si trova.
Ma per fortuna é una notte di luna,  e qui la luna l'abbiamo vicina.
Aspetti, signorina, le dirò con due parole
chi son, e che faccio,  come vivo. Vuole?
Chi son? Sono un poeta. Che cosa faccio? Scrivo.
E come vivo? Vivo.
In povertà mia lieta scialo da gran signore rime ed inni d'amore.
Per sogni e per chimere e per castelli in aria, l'anima ho milionaria.
Talor dal mio forziere ruban tutti i gioelli due ladri, gli occhi belli.
V'entrar con voi pur ora, ed i miei sogni usati e i bei sogni miei, tosto si dileguar!
Ma il furto non m'accora, poiché, poiché v'ha preso stanza la speranza!
Or che mi conoscete, parlate voi, deh! Parlate. Chi siete?
Vi piaccia dir!


なんと冷たい手
どうか僕に暖めさせて下さい
暗過ぎて、(今すぐ)探し物は無理ですよ
でも幸いなことに今日は月夜
もうすぐ月がでて来るから
待って下さい、お嬢さん
(その間に)自己紹介を
僕は何者なのか、僕は詩人です 何をしているのか、書きものをしています 
そして、どのように生きているか 生きている
 貧しくても気ままな暮らしの中で、
王侯のように詩や恋の歌を書いています 
夢や空想、空中のお城では、僕は百万長者の魂を持っています
たった今、貴女と一緒にここに入って来た2つの澄んだ目と言う
二人の盗人達が僕の宝石箱から盗んで行きます
そして、僕の夢、素晴らしい夢は空中に溶けて行ってしまった!
でも、盗まれてもちっとも怒る気にならない
取られた物の代わりに望みが代わりに生まれたから
さあ、これで僕の全てをお話ししました
今度は貴女の事を教えて下さい

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コメント 2

keyaki

オペラ好きとしては、写真を眺めて、Che gelida manina だけ聞いているのはもの足りませんでしたものね。
ボエームは、ロドルフォはあきらめて、ミミで聞くようにしていましたが、全曲聞いて、大感激です。他の歌手も、突出した人がいない分、アンサンブルとして良かったのではないかと思いました。
これだけロドルフォが突出しているのはなかなかないのではないかとおもいます。
ロドルフォ=グリゴーロ君の部分、ほとんどアップしちゃいました。
TB送信しますので、承認お願いします。

そう、そう、これを聞いた知人も、ボエームは、若い時のパヴァロッティで聞くことにしているそうですが、ふと似ているな、とおもうことがあるそうです。
by keyaki (2008-10-12 22:22) 

babyfairy

keyakiさん、

>ボエームは、ロドルフォはあきらめて、ミミで聞くようにしていました

ほんとに、個人的にはロドルフォが傑出した『ラ・ボエーム』はパヴァロッティ以来なのではないかと思いますね。 

トラックバックどうもありがとうございます。 後でこちらからも御返しさせて下さい。
by babyfairy (2008-10-12 22:42) 

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