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椿姫@ヴェネツィアの演出・・・ [La Traviata@Venezia]

来年、グリゴーロ君が出るはずのヴェネツィアの『椿姫』は、2004/5年プロダクションの再演です。演出はカーセン。音楽的には初演版を使ったもので、マゼールの指揮、普通の『椿姫』よりもリリカルな演奏であったとかで、DVDにもなっています。あんまりじっくり観たいと思えない現代演出。この間のチューリッヒ中央駅での『椿姫』公演も、いわゆる伝統的な演出ではありませんでしたが、それ程違和感は無かったのですが、こちらの『椿姫』はどうやらそれに輪をかけて積極的に時代の読み替えをしてあるようです。いずれにせよ、この演出だったら間近でまじまじと観察したいと思わないので、とりあえずグリゴーロ君の歌が聴こえて、姿も観られる場所であれば、別に最高の席でなくても良いか〜と思います。

まだキャストの全容が明らかになっていないのですが、その時の公演記録を見ると、初日から1日おきにAキャストが入っていました。また、連日公演の中で、1日だけ飛んでいる日は、これは月曜日でしょうか。この月曜日の休演日も1日と数えて、この日を挟んだ14日と16日の両日とも、Aキャストになっています。今回だと初日が日曜日なので、その次の日が月曜日。この日には公演は有りません。だから、想像するに恐らく、8日はAキャストで間違いないのではないでしょうか。チョーフィは4年前の公演でもヴィオレッタだったんですね。そしてこの時のアルフレードはロベルト・サッカ、ジェルモン・パパはディミトリ・ホロストフスキー。今回はヴィオレッタにはチョーフィが予定されていますが、彼女のサイトを見るとスケジュールでは9月は別所でアミーナを歌う予定になっています。もちろん、グリゴーロ君も未だ自分のサイトにこの公演の事(だけじゃなく、『ルクレツィア』と『ルチア』以後については未だ記載無し)をアップしていません。イタリアで、グリゴーロ君の人気が沸騰したと言うローマ歌劇場の『椿姫』はゼッフィレッリ演出のコテコテ古典的舞台でしたが、それも悪くはないけれど、グリゴーロ君って意外と、こういうちょっとモダンな舞台が似合うような気がします。それに、基本的にヴェルディやプッチーニを激しく読み替えたものは嫌いだと言っても、グリゴーロ君が出ると何故か受け入れられてしまうんですよね(『ルチア』が良い例)。


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keyaki

なんか、カメラを持っているところなんか、WNOのボエームじゃないですか...(笑
カーセンって、けっこう来日してますから、これはエコノミックアニマルと言われていたころの日本人親子がラスベカズで札ビラきっているイメージですよ。なので、日本人の私は、バカにされているかんじで面白くなかったです。
たとえば、パパジェルモンなんて、メガネかけて、中小企業のおっさんか農協のおっさん、さすがに腹巻きから札束は出しませんでしたが。札入れをポケットから出したりしてましたね。
主要キャストがキャンセルというケースも日常茶飯事ですから、困りますね。本人にも分からないんでしょうね。本契約するまでは。
M.アルバレスが、今後スカラ座には出ない!と啖呵を切った時に、イタリアでは、直前まで契約なんかしないんだから、ぜんぜん平気だよ....なんて語ってましたから。
WNOのボエームは、2006年10月のオーストラリアでのインタビューで、Before flying to Sydney Grigolo met in the US with tenor and artistic director Placido Domingo, who has booked him to sing in La Boheme in Washington DC and in Cosi fan tutte in Los Angeles.
かなり早い時点で決まっていたようですが、このbookというのは、どの程度拘束力のある言葉なんですか? 日本語にすると予約なんて訳したりしますけど。
それから、2006年2月のインタビューでは、年末にはバレンシアでボエームに出るヨ、と本人が言ってるのに、キャンセルしてますからね。ポップ活動も忙しいし、2007年WNO開幕公演のボエームに出演できることになったから、バレンシアはキャンセルしちゃえ!ってことだったのかも.....
なんかいろいろ悩ませるようなことを書いちゃいましたけど、今買うのは博打みたいな気がしますね。

by keyaki (2008-10-24 09:08) 

babyfairy

やっぱり、チケット買うのはもう少し先にします。
グリゴーロ君が確実に出演に予定であるとコンファームしていないので。ただ、あの歌劇場のAキャスト、Bキャストの割り振りの仕方は何となく前回公演の記録から想像出来ますが・・・。

bookとは英国の英語で、米語のreserveと同じような使い方をします。例えば、ホテルを予約する、チケットを買う等の表現にも使います。拘束力については、この言葉一言だけでは何とも言い兼ねます。

ただ、フェニーチェって椿姫初演の歌劇場でもあり、そのせいかとにかくチケットがこんなに早くから売れているので、グリゴーロ君が出演をコンファームする頃にはすっかり売り切れ、なんてことになってないかだけが心配です。
by babyfairy (2008-10-24 20:15) 

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